研究開発の背景
日本では要介護高齢者の増加が続く一方、2040年頃を境に総人口の減少から、介護人材や介護施設の不足が予測されています。また、2030年にはビジネスケアラー※が約318万人に達すると見込まれています。
こうした課題の解決には、適切な介入による介護予防や機能回復を通じて、一人ひとりが安心して自分らしく暮らし続けられる社会の実現が重要です。
私たちは、社会と高齢者、子世帯と親世帯をつなぎ、「分からないから何もできない」状態から、「分かるからこそ何かができる」状態へ変えることで、適切な支援や地域資源につながれるエコシステムの構築を目指します。
※ビジネスケアラー:
仕事をしながら家族などの介護をする人
技術概要
スマートエイジングケアは、いつもそばで見守り、つながり、前向きな毎日を支える「健康寿命延伸ソリューション」と、変化の「予兆」を捉えて早く気づき、早く支える「予兆ソリューション」で構成されています。
これまで培ってきたセンシング技術と先進のAI技術を融合し、体調変化のわずかな兆候を早期に捉えるとともに、適切な介入やコミュニケーションによって行動変容と心身機能の維持・回復を支援し、高齢者本人、家族、地域社会を支える新たな仕組みを実現します。
本技術は、従来の“高齢者の見守り”ではありません。適切な介入・コミュニケーションを導くことで、高齢者本人の行動変容と心身の機能回復を促します。
技術の特長
高齢者の健康寿命延伸を支援する行動変容プラットフォーム
専門家知識とAIを活用し、状態把握から個別介入、行動変容支援までを一貫して実現するフレイル※1予防プラットフォームを開発。
スマートウォッチやチャットボットとの自然な対話を通じて生活データを収集・分析し、専門知識を備えたAIエージェントが、一人ひとりの状態変化やリスク、優先課題を特定します。さらに、性格特性や趣味・嗜好に応じて地域資源※2も活用した最適な行動変容プランを提供し、フレイル予防と健康寿命延伸を支援します。
※1 健康と要介護の中間の状態
※2 自治体などが開催する習い事やサークル、ボランティアなどの場(通いの場)
/コミュニケーション自動化システム
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本研究は、内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期における「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」課題の研究開発テーマの一つとして採択されています。
介護現場の先回りケアを実現する予兆検知技術
各種センサーのデータを総合的に解析、独自の予測検知モデルで重症化リスクを予測します。さらに過去の変化からその要因を推定し、業務ナレッジをLLMで読み解き、ケアの対応観点を提示します。
これにより介護現場の先回りケアを実現します。勘と経験に頼る運用からの脱却を支援し、データに基づく介護ケアへの転換を促すとともに、業務の高度化に貢献します。
健康状態予兆検知技術
適用分野
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ビジネスケアラーを生み出さない職場づくり
「仕事と介護の両立支援」を通じて、従業員が安心して働き続けられる職場づくりを支援します。
高齢な親の健康維持と介護に対する不安が軽減されることで、介護離職や生産性低下の回避、働きやすさの改善など、人的資本経営に貢献します。
親の健康維持と家族の安心を支える仕組み -
自治体の介護予防施策の推進
一般介護予防事業※の拡充に向けて、フレイル予防のDX化と住民の行動変容を支援します。地域包括ケアと連携しながら、Well-being向上と健康寿命延伸を実現し、持続可能な街づくりに貢献します。
※65歳以上のすべての高齢者を対象に、要介護状態になることを防ぐ(または悪化を防ぐ)目的で市区町村が実施する公的事業
関連サービス-
フレイル予防サービス
活動量計などを活用して生活動作や睡眠、身体機能に関する
情報を把握し、フレイル予防に向けた気づきや支援に
つなげます。
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介護現場での予兆検知による安心な暮らしの実現
健康状態の変化の兆しを早期に捉え、適切なケアにつなげることで重症化を予防。介護現場のケア品質向上と業務負担軽減を実現し、持続可能な高齢社会の実現に貢献します。
関連サービス-
予兆ソリューションサービス
“いつもとの違い”にテクノロジーでアプローチし、
本人・家族・関わるすべての人に寄り添うことで、
社会や暮らしをアップデートする。
私たちは、そんな介護の新しい未来を創造します。
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