Technology
技術
より深い
「ひとの理解」により、
一人ひとりを
より良い状態へ
ひとの心身の状態や、ひとがいる空間や関係性を見える化する「センシング」と「ひとのモデル」、そして、ひとの五感へはたらきかける「アクチュエーション」の開発を進めています。
くらしやしごと、移動や公共空間で、一人ひとりが健康・安全・快適で、自分らしく活躍できる社会の実現を目指しています。

センシングと
ひとのモデル化
「ひと」の心身の状態と環境を見える化。
より深い
「ひとの理解」へ
身体の向き・動きや、心拍・呼吸などのカラダの反応、ココロがどう感じるかの心理アンケートなどを使い、「ひと」のココロとカラダの状態を見える化する技術を開発しています。より深く「ひとの理解」をすることを目指しています。
できること
1
ストレス種類の判別
心拍の動きから、ストレス状態や
ストレスの種類を判別
身体や精神に社会的な負荷・ストレスがかかると、心拍数が上昇したり、汗をかいたり、カラダに変化が現れることは有名です。私たちはストレスの強弱や種類、カラダの反応の関係も研究しています。
例えば、電気刺激(身体)や、難しい計算(精神)、発表(社会)のようなストレスの違いが、心拍数の速さ/遅さ、心拍リズムの一定/ゆらぎの違いに現れることを発見し、この3種のストレスの違いを心拍変化の違いのみで75%の精度で判別することに成功しています(手の発汗量を加えるとさらに精度は向上)。
目には見えない一人ひとりが感じるストレスを、目に見えるカラダの反応からより深く理解できるようになると考えています。

2
瞑想スコア化
カラダの反応から、瞑想状態を
0~100点でスコア化
瞑想熟練者から未経験者までの瞑想時のカラダの反応(心拍・呼吸や身体の動き)の違いを分析し、初心者でも瞑想に親しんで取り組めるようなスコア化アルゴリズムを開発しました。

3
集中スコア化
見えにくい集中状態を、
客観的に定量化
一つの事柄に注意を集めて取り組めている状態=集中をスコア化。数秒で回答できる言語・数学・判断問題を解答し続けることで、全時間に占める集中時間を0~100%(0.1%単位)で定量化できます。この手法を使うと、温度や照明・音環境の違いや、眠気などひとの内面の変化が集中状態にどれくらい影響するかを見える化できるようになります。
※本指標:集中時間比率(CTR:Concentration Time Ratio)、京都大学と共同開発

4
身体負荷の見える化
デジタルヒューマン技術で、
身体負担感・視認性など定量化
約4万人の体形データベース(年齢/性別/身長/体重別)と独自開発の人体シミュレーション技術(=デジタルヒューマン技術)で、見やすく、使いやすく、働きやすい商品・環境づくりに貢献します。
5
眠気推定
まばたきや頭部の動きから、本人が無自覚な眠気も検出
ひとが眠気を感じる時に変化する「まばたきの速度」や「頭の角度・位置の変化」などから、本人が自覚できていないレベルの眠気を検出。早期の眠気を把握することで、安全運転支援につなげます。
アクチュエーション
五感への
はたらきかけで、
「一人ひとりを
より良い状態」へ
私たちは、音響や照明・映像、空調・空質など、ひと・空間にはたらきかける多くの技術を磨いてきました。
この技術群を適切に活用・融合させることで、ひとがよりリラックスできたり、作業に没頭できたり、
好ましい気分になるお手伝いができると考えています。
くらし、しごと、移動、公共空間を、一人ひとりにとってより良い空間・状態に変えていきます。

聴覚

「音」の力で一人ひとりの充実した生活を
サポート
長年のオーディオ技術に根差した音の制御技術で、より良い集中、ストレス低減環境を実現すると共に、日常生活の不快・不要な音を減らし、ひとに望ましい音環境をつくります。
視覚

「光」と「映像」の力で、覚醒/
鎮静、集中/創造をサポート
調光や調色・カラー照明による「光」の作用や、長年の「映像」技術で磨き続けてきた臨場感ある映像表現を活かし、覚醒や鎮静を促したり、集中力や創造性の向上をサポートします。
温冷感

「温湿度」と「空気質」の制御で、快適で健康的な環境づくり
空調・気流・換気システムを適切に運用し、人々が快適で健康的な「温湿度」、「空気質(CO2やVOC等)」環境を実現します。また、温冷感の制御で、集中力やリラックス効果を高めることも可能です。
嗅覚

「香り」のON/OFFで、好ましい
気分・状態に近づけます
不快なニオイの抑制や、覚醒や鎮静に誘導するアロマを使い、好ましい気分・状態に近づく支援をします。また、嗅覚センサを使い、ニオイの定量化も進めています。
触覚

「振動刺激」で、覚醒/鎮静に誘導
触覚刺激を身体に伝える振動デバイスを使い、覚醒や鎮静状態に誘導する研究を進めています。