介護老人保健施設 八尾徳洲苑様
新築移転のチャンスを活かす!ライフレンズで変わる介護現場

施設紹介
施設名 | 介護老人保健施設 八尾徳洲苑 |
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所在地 | 大阪府 八尾市 |
Webサイト | https://yao-care.tokushukai.or.jp/ |
運営 | 医療法人 徳洲会 |
導入 | 2024年3月 |
導入数 | 100床 |
導入機器 | 体動センサー、映像センサー |
連携機器 | ナースコール(インカム) |
施設インタビュー
インタビューを受けてくれた方の紹介
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理学療法士:土井 様
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介護福祉士:山川 様
Q:ライフレンズを導入されようと思われた理由は何ですか?
施設が新築移転するタイミングで導入しました。
移転前から人材不足や業務効率化の課題があり、複数のテクノロジー導入も含めて解決方法を模索している中、法人の方向性でライフレンズの導入が決定しました。
移転前から“業務効率化”という言葉は世間一般に多く言われるようになっており、私の周囲でも何かしなくてはいけないような空気感は高まっていました。しかし、日々の業務量は変わらない中で具体的に新しい取り組みを行うことが難しく、悶々としていました。また、人材不足だから募集をかけたとしても、職員がすぐ集まるような現状でもありません。解決方法が見いだせない中、新築移転の機会を最大限活用して解決を図りたいという想いでライフレンズの導入を迎えました。
(理学療法士 土井様)
Q:ライフレンズ導入後、期待される効果はありましたか?
多職種間の対話が増えたことは、想定外の副産物であったように思います。各職種がライフレンズの運用状況やデータを確認し、それについてのディスカッションをすることで対話の機会が増えました。
また、ご入居者様との対話も増えました。当施設では、ライフレンズをご利用になるかどうか、という判断を必ずご入居者様本人に確認する仕組みを導入しています。映像センサーを含め、ご本人のデータを取得するに当たり、やはりそれを選ぶ権利はご入居者様本人にあるだろうという話が委員会で上がったためです。認知機能低下やADLの低下がある方であっても、その方の状況に合わせてまずはご本人様に意思確認をするようにしています。
ライフレンズ以外のツール活用や日々の生活支援においても、ご入居者様本人の意志や権利を大切にするという職員間のマインドがこれまで以上に醸成された気がします。
(理学療法士 土井様)
映像センサーの録画映像により、転倒などのアクシデント・インシデントの際に、具体的に振り返り要因分析が出来るようになりました。“ご入居者様の動作が想定していたよりも早かった”などの気づきに繋がり、対策を打ちやすくなったのは大きいです。
また、ご家族様への説明も具体的にお伝え出来るようになり、現状を理解していただきやすくなったことも、リスクの共有という点で施設としては大きいと思います。
(介護福祉士 山川様)
Q:ライフレンズで良く使う機能は何でしょうか?
A.管理者と連絡
導入当初、設定などわからないことが多く、サポート窓口と気楽にチャットで確認できるこの機能はとても助かりました。また、ライフレンズに触ることに不安感が強い職員にも、わからないことは何でも“管理者と連絡”でサポート窓口に聞いたら教えてくれるこの機能を活用するよう促しました。管理者と連絡を積極的に活用することで、職員へのライフレンズの浸透も促進された気がします。
また、ここに質問を入力し回答を貰うことで履歴が残るため、後から見返したり、同じような質問を過去にしていないかと確認したり、各職員がどのようなところで躓いて質問しているのかもわかり、ライフレンズの運用を管理する立場として様々な活用に繋がっています。
(理学療法士 土井様)

A.アラート+映像センサー
アラート発報にプラスして、訪室する前に映像センサーで確認しています。訪室の要・不要の判断が事前に出来ることで、不要な訪室を削減出来ています。夜勤者はiPhoneを持ち歩き、ケア中でもアラート発報時はさっとアラート内容と映像を確認し、その場で対応優先度を判断しています。それらによって無駄な行動が減り、効率的に業務を進められていると思います。
(介護福祉士 山川様)
優先順位の判断をするに当たり、各職員にはヒヤリハットがあった場合はそれを申告してもらうように促し、それらを職員全員で委員会や申し送りの際に共有することで、各ご入居者様の状態について共通意識を持つように心がけています。
ヒヤリハットを率先して出してもらうための風土づくりとして、当施設ではヒヤリハット報告を奨励しています。また、『介護施設内での転倒に関するステートメント』でも示されていますが、高齢者の転倒は加齢に伴い起こる事象で、対策を講じていてもゼロに出来るものでは無いということと、必ずしも職員の過失によるものだけではないことを常日頃伝えることで、職員が臆することなくヒヤリハット報告が出来る風土が培われていると思います。
(理学療法士 土井様)
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体動センサーの動作確認中
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映像センサーの画角調整中
A.生活リズムレポート
生活リズムレポートや睡眠アイコンを確認し、その方の日々のリズムに合わせてお声がけなどを行っています。例えば、排せつのリズムを把握し、その方が起きているタイミングでトイレ誘導をするなど、ご入居者様にも職員にも効率の良いケアとなるようにデータから判断しています。
また、日中のご様子により、看護師と連携し、レポートから睡眠の状態を確認することで、夜間良く眠られていないことがわかれば、要注意で対応をするなど、職場内でも連携を図る事が出来ています。
(介護福祉士 山川様)

Q:ご施設での今後のICT活用について、見解をお聞かせください
ライフレンズを中心としたICT活用をより一層拡充することによって、介護生産性の向上を図っていくことが次のステップだと思っています。この生産性向上により創出出来た時間や利益をご入居者様、職員、そして地域に還元していくことが私たちの使命だと思っております。
次の取り組みとして、介護生産性という見えないものをしっかりと定量評価し、評価に基づいた改善を実践していきたいと考えています。
(理学療法士 土井様)
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介護老人保健施設 八尾徳洲苑
https://yao-care.tokushukai.or.jp/