導入事例 取材日:2024年9月4日

医療法人アエバ会 老人保健施設すこやか生野様

生活リズムレポートの活用で睡眠状況など”他施設ではわからなかったコト”をご家族様や担当のケアマネジャーの方にも提供。
在宅での先回りケアや地域への貢献まで実現!

すこやか生野様

施設紹介

施設名 医療法人アエバ会 老人保健施設すこやか生野
所在地 大阪府 大阪市
Webサイト https://www.aeba.or.jp/sukoyaka/
運営 医療法人アエバ会
導入 2023年1月
導入数 51(全床導入)
導入機器 体動センサー、映像センサー
連携機器 記録システム

施設インタビュー

インタビューを受けてくれた方の紹介

  • プロジェクトリーダー(理学療法士):齋藤
    プロジェクトリーダー
    (理学療法士):齋藤 様
  • 介護主任:高砂
    介護主任:高砂 様
  • 看護師長:山中
    看護師長:山中 様

Q:ライフレンズを導入されようと思われた理由は何ですか?

科学的エビデンスに基づいた自立支援介護を世に定着させていくというPanasonicの目指す介護支援に共感を致しました。また、現場の労働環境の改善や自立支援介護の提供にはライフレンズが必要不可欠だと確信し、導入を進めました。
現場サイドとしては、業務改善そして転倒事故の削減・改善の必要性を感じていたので、みまもりシステムを検討していました。
また、介護現場では、「夜、全然眠れないのよ」といったご入居者様の声や、「よく眠られていました」とスタッフの話をよく聞きますが、詳細がわかりずらいことがよくありました。ライフレンズを導入することで、睡眠データという判断材料が加わり、それぞれのご入居者様に合ったケアを提供するための大きな前進になると考えた為です。 (プロジェクトリーダー 齋藤様)

Q:ライフレンズ導入後、期待される効果はありましたか?

夜間業務では1名で1フロアを担当している為、身体的にも精神的にも負担は大きかったと思いますが、ライフレンズ導入に伴う業務内容の変更やインカムの併用、オムツの品質改善に取り組むことで、訪室回数も減り、巡視にかかる時間も削減出来ました。
さらに、ライフレンズと介護記録ソフトを連携させることで、入力にかかる時間も削減させることが出来ました。そのことで、夜勤での休憩環境も見直すことが出来ました。精神的な負担も減ったのではないかと思います。またこれらの取り組みにより、ご入居者様の睡眠時間が長くなったことは、意外な驚きでした。
また導入にあたり、夜勤業務の改善は期待をしていましたが、日勤帯での活用はあまり想定していませんでした。しかし、スタッフが自分たちで日勤でも使いはじめ、活用が進んだことは意外な効果でした。 (プロジェクトリーダー 斎藤様)

Q:ライフレンズで良く使う機能は何でしょうか?

A.映像センサー 映像センサーは、居室に行かなくてもそれぞれのご入居者様の状況が映像で確認できるため、よく活用しています。実際に距離的に遠い居室まで行かなくても居室内が確認できるので、身体的な負担の削減にも繋がっています。
特に夜間業務ではスタッフ 一人で1フロアを見ているので、どうしても訪室による負担が増えてしまいます。その際、訪室時間が増えてしまうと、他のところが確実に死角になってしまうという側面があります。そういった意味でも映像で一旦確認して、その上で必要に応じて訪室する方がスタッフとしても効率が良いですし、リスクも軽減され、スピーディーな対応が取れると思います。
また、少し気になる方をスタッフがカーテン越しにご様子を確認に行くと、スタッフが近づいただけでご入居者様が起きられてしまうこともあります。夜間は施設内が静かな状態なので、スタッフの足音や人影で起きてしまうような敏感なご入居者様もいらっしゃるので、映像センサーでの確認はスタッフにとっても、ご入居者にとってもメリットがあると感じています。 (介護主任 高砂様)

A.生活リズムレポート レポート機能をよく使っています。カンファレンスの際に、睡眠状態などを評価したり、眠剤の調整や判断にも使っています。
また、ご家族様にレポートをお見せすることもあります。レポートの見方をご説明さしあげると、非常に興味を持って見て頂けます。"お母さんがあまり寝れていないと言っていたのは本当だったんだ"とか、逆に思ったより寝れている、といったお声を頂くことがあります。
私たちも、ベッド上にいらっしゃって眠れていると思っていたけれど意外と眠れていない場合、逆にちゃんと眠れているんだと気づくこと、両方あります。導入前は、訪室したその瞬間でしか睡眠の状態を判断出来なかったものが、1日を通してデータで睡眠状態が確認出来るようになり、以前よりも気づきや把握はとてもしやすくなりました。
また、朝方に転倒が続いた方がいらっしゃり、なんでだろうと思いレポートを確認してみたところ、毎朝3~4時には起きていることがわかりました。その方の生活リズムがわかったことで、見守り・介入が必要な時間をスタッフで共有したり、入眠時間を変更することで起きる時間を調整するなど対策ができたという事例がありました。 (看護師長 山中様)

生活リズムレポート(1週間表示)
生活リズムレポート(1週間表示)
目視では把握しづらい睡眠の傾向や生活リズムの把握も見える化

Q:ライフレンズの各種アラート機能はどのように活用されていますか?

転倒防止は施設の中でもとても重要な取り組みになります。
ベッド上で起き上がって、車いすなどに移乗されるまでのタイミングで、スタッフが気づけないと転倒されて入院となるような事故に繋がることもあります。そのような方にアラートを活用しています。aamsの起き上がりのアラート設定を使用しており、適切なタイミングでの動きの確認を行うことで、ご入居者様の睡眠を必要以上に妨げることなく使用できています。
アラートが同時に発報されることもあり、対応の判断が難しい場面もありますが、普段からヒヤリハットについて検討したり、ご入居者様の行動特性やリスクについてスタッフ間で共有することで、共通認識をもって、同じように判断・行動ができるようになってきている実感があります。また、一人での対応が難しい場合は、インカムを使ってスタッフ間で連携し対応しています。 (介護主任 高砂様)

  • すこやか生野写真①
  • すこやか生野写真②

Q:ライフレンズを導入されたことで、ご家族様などから反響を頂いたことはありますか?

ショートステイをご利用されている方から、自宅でご家族様がケアをする際に「いつ動き出すか」「また転ぶのではないか」と心配でずっと横についてひやひやしているとよく耳にします。またショートステイのご利用を検討されている方の中には、事業所を2~3か所登録されていることがあります。
ライフレンズを導入し、ご家族様や担当のケアマネジャーの方へ情報提供の1つとして”他施設ではわからなかったコト”を提供出来るようになりました。ショートステイを利用される毎に、レポートをお渡ししており、睡眠レポートから夜間の睡眠状況や、朝方の動き出すタイミング等の統計が取れることで、ご家族でのケアも予測が先回りできるようになり、ご家族様のプライベートの時間を生み出すことも可能になったとお話していただいたこともありました。
地域の中で私たちが出来ること、それが法人・施設の特色だと感じており、それが私たちにとっては「ライフレンズの睡眠・生活リズムレポート」でした。 (プロジェクトリーダー 齋藤様)

Q:ご施設での今後のICT活用の展望はございますか?

排泄センサー(トイレポ)を導入することで排せつのデータ化を進め、データーを活用した服薬処方を行うことで自立支援介護を発展させていきたいと期待しています。
またインカムを増やし、夜間だけではなく日勤帯の連携をスムーズに行うなど、働くスタッフの環境の整備を進めていきたいと考えています。
実際に働くスタッフの声を聞き、ICTを活用することで、スタッフの働く環境を改善し、ご入居者様のQOLの向上に繋がる取り組みを進めていきたいです。 (プロジェクトリーダー 齋藤様)

  • すこやか生野写真③
  • すこやか生野写真④

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