MOSS Interface

What if Moss was an Interface?

インタフェースを「制御」から「共生」の対象へ

ストーリー

多くのコケにとって湿度は重要な環境要素です。コケは葉や茎から湿気などを取り込むことで成長しますが、適切な水分量や乾いていく速度にもそれぞれ違いがあります。この性質と人の暮らしに重要な照明を連動させることで空間内での体験にどのような変化が生じるでしょうか?
私たちの身の回りにはスイッチを始めとした様々なインタフェースがあります。それらの製品には、ユーザーの操作が確実に反映される「正確性」が求められています。その正確性が求められるインタフェースを「制御」から「共生」の対象として発想を転換したのが本作品です。
本作品は、動植物をはじめとした生物の環世界(※)の理解を通して、自然物との共生の可能性や豊かな生活を探求することを目指す「環世界インタフェースプロジェクト」の一貫として行いました。

※環世界とは、生物学者ユクスキュルが提唱したすべての生物は自身が持つ知覚によって独自の世界を構築しているという考え方です。

コンセプト

コケは時間帯や季節ごとに適切な湿度が常に移り変わっていきます。それゆえ、MOSS Interfaceのユーザーは照明から望ましい光量を得るためには、コケの湿度を「適当に」コントロールする工夫が求められます。今日の気候、自分の気分、コケとのバランスを考慮し、望ましい環境を実現するために、「今日はどれくらい水をあげればよいか」を考えながらインタフェースと向き合う必要があります。このような関係性をもったインタフェースによって、コケとの共生を想像するきっかけをつくることを目指しました。
コケの湿度状況と部屋の明るさを連動させることで、時間帯や季節の変化により生じる「ゆらぎ」を空間内に反映させることができます。また、コケが感じている湿度や環境を感じるきっかけにもなります。

機能

MOSS Interfaceのボディは本物のコケを植えられるように設計しています。MOSS Interfaceは筐体内の湿度センサーがコケの湿度を常にセンシングし、その値と連動して照明の明度を変化させます。
コケの性質を空間レベルにまで拡張することで、ユーザーが与える水の量とコケの状態、環境条件が影響し合い混ざり合い、ゆらぎのある魅力的な空間をつくります。

利用シーン

家の中や公共空間での使用を想定しています。
緑が好きな人やくつろぎをテーマとした空間において、人と空間をつなげるための媒介として機能します。

ユースケース例

はたらく空間:会議室 / 共用スペース
生活する空間:リビング

今後の展開

人と空間の関係性にコケの環世界のパラメーターを反映することで人の創造性を刺激する空間作りを実現したいと考えています。

In collaboration with

MTRL

Design Support : GADARA
https://gadara.io/

CONTACT

Aug Labに関するお問い合わせはこちらまでお願いいたします。