居宅介護支援に、
デジタル技術を活用。
ケアマネジメントの質向上』をサポート

パナソニックは、在宅・要介護高齢者の自立支援/重度化防止を目指し
適切なケアマネジメント手法」の実践を支援する
「デジタル・ケアマネジメント」サービスを開発中。
ケアマネジメントの質を高める取組みを自治体様と共に進めています。

「適切なケアマネジメント手法」とは、
実践で培われてきた介護支援専門員の知見を共通化・体系化することで、
経験や業務環境に関わらず、利用者が必要とするケアマネジメントを
一定以上の水準で提供可能にする手法。

ビジョン 要介護高齢者の自立支援/重度化防止
による在宅延長

在宅介護においてどのようなイノベーションを起こそうとしているか、目指す姿をご説明します。

■ メッセージ

デジタル技術は、高齢者に寄り添うための道具。
ケアマネジャーさんやご家族とともに、在宅生活を支えたい。

“デジタル技術“とは、どのようなものでしょうか。なぜ、介護に必要なのでしょうか。ここでは、IoT(インターネットにつながるセンサや機器)やそこから集めたデータ、それらを意味ある情報にしていく分析技術、ケアプランを検討するソフトウェア等を“デジタル技術“と呼んでいます。

このIoTで収集したデータの中身は、味気ないデータの膨大な集合体でしかないのですが、ケアマネジャーさんからその方の暮らしぶりを伺い、想像し、読み解いていくことで、暮らしが浮かび上がり、生活リズムを見える化できるようになります。それを用いてヒアリングすることで、生活習慣や嗜好、さらに課題の発見にもつながります。

ただ、生活上の課題が見つかってもIoTデータだけでは解決はできません。そこには、専門家の知見が欠かせないと考えています。そのため、厚労省老健事業で策定された「適切なケアマネジメント手法」に着目し、ケアマネジャーのケアプラン立案段階をサポートするソフトウェアを提供しています。

つまり、「適切なケアマネジメント手法」をベースに、デジタル技術を用いることで、さらにケアマネジメントの質は向上することになり、結果、要介護高齢者の自立支援・重度化防止の実現と在宅生活の延長につながっていくものと考えています。

3年間の実証研究を通じ、特に、“IoTデータ“は、従来の緊急通報用の見守りではなく、ケアマネジメントの基盤の役割を担い得ることを確認してきました。このことは、デジタル技術という道具を用いて、“高齢者の暮らしに寄り添うこと”に他ならないと実感しています。今後も、デジタル技術の価値を高め、高齢者の在宅生活を支えることに貢献してまいります。

パナソニックホールディングス株式会社
事業開発室 スマートエイジングプロジェクト

木田 祐子

■ ベネフィット 「デジタル・ケアマネジメント」サービスで次のようなベネフィットを実現したいと考えています。

  • 自治体
    <自治体のベネフィット>
    <自治体のベネフィット>
    • ケアマネジメントの質向上
    • 軽度要介護高齢者の重度化防止
    • 介護給付費の適正化
  • ケアマネージャー
    <ケアマネジャーのベネフィット>
    <ケアマネジャーのベネフィット>
    • ケアプランの抜け漏れ防止
    • アセスメント/モニタリング業務の負担軽減
    • 医師/多職種連携の効率化
  • 要介護高齢者
    <要介護高齢者のベネフィット>
    <要介護高齢者のベネフィット>
    • 生活を整えることによる健康維持
    • 心身機能の維持向上
    • 在宅生活の継続
  • 家族
    <家族のベネフィット>
    <家族のベネフィット>
    • 離れた高齢者の生活リズムの把握
    • 家族の役割の明確化
    • 在宅継続可否の見極め

ソリューション ケアマネジャーの
「知る」と「考える」を支える2つの機能

■ 「デジタル・ケアマネジメント」活用イメージ

「デジタル・ケアマネジメント」活用イメージ
  • 01
    生活リズムを把握できるよう高齢者宅にIoT機器を設置しデータを収集する
  • 02
    収集したデータを分析し、排泄や睡眠などの生活行動を見つける
  • 03
    生活行動データを、ケアマネジャーに提供。
    必要に応じて、ご家族や医師、多職種などのケアチームで共有し支援に反映する
  • 04
    ケアプラン自己点検による気付きを活かし、ケアプランを検討する
  • 05
    01~04を通じて、ケアマネジャーの負担を軽減しつつ、
    ケアマネジメントの質を高める

■ 機能説明

  • IoTモニタリング機能

    独居高齢者の
    “見えない暮らし”が見え、
    生活リズムを正しく把握できる

    IoTモニタリング機能
    • 聞き取りだけで、高齢者の生活の全般を正しく把握することは困難、非常に労を要することです。
    • IoT機器により、睡眠時間や外出の有無、排泄回数などの生活実態を正しく把握することが可能になります。

    24時間、365日の
    客観的なデータから
    事実に基づくプラン検討が可能

  • ケアプラン自己点検機能

    適切なケアマネジメント手法」に照らし合わせ、
    必要な支援内容を確認できる

    ケアプラン自己点検機能
    • 「適切なケアマネジメント手法」を使う意義
    • 支援内容やアセスメント項目の「抜け漏れ」を防ぐ
    • 他の職種との協働や役割分担を進めやすくなる
    • ケアプランの見直しをしやすくなる

    本来必要なケアの抜け漏れを防ぎ
    ケアマネジャーの知識のばらつき
    を高位平準化

「適切なケアマネジメント手法」とは、
実践で培われてきた介護支援専門員の知見を共通化・体系化することで、
経験や業務環境に関わらず、利用者が必要とするケアマネジメントを
一定以上の水準で提供可能にする手法。

パートナー 実証協力先

「デジタル・ケアマネジメント」の実証として、自治体様からケアマネジメント支援事業を受託し、
ケアマネジャー職能団体等との協力体制の下、効果検証に取り組んでいます。

■ 自治体

■ ケアマネジャー職能団体

宮崎県介護支援専門員協会 
(都城・北諸県支部)
http://www.miyazaki-cma.org/
品川区介護支援専門員連絡協議会 https://www.caremanet-s.org/

■ 研究機関

国際医療福祉大学大学院 https://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/