2025.12.12
論文・発表
量子コンピュータ実機活用による材料シミュレーション実証研究の成果論文が日本物理学会(JPS) Hot Topicsに選出
パナソニック ホールディングス株式会社は、株式会社QunaSysと共同で、量子コンピュータと古典コンピュータの利点を融合したハイブリッド計算手法により、結晶材料の物性計算の実証に成功しました。
量子コンピュータは、量子力学の原理を利用して従来の古典コンピュータでは困難な膨大な計算を高速に処理できる可能性を持つ次世代技術です。材料開発や創薬など幅広い分野での応用が期待されていますが、量子コンピュータの大規模化やエラー訂正機能といった面では進化の途上にあり、現時点では実用化には至っていません。こうした現状課題を補うため、古典コンピュータと連携するハイブリッド計算が注目されており、実機を活用した本研究の成果は、材料開発への実応用に向けた重要なステップとなります。
本成果は、日本物理学会の国際学術誌 Journal of the Physical Society of Japan に掲載され、さらに日本物理学会(JPS) Hot Topics※に選ばれました。
※JPS Hot Topics は、日本物理学会が刊行する国際学術誌の中から注目すべき研究成果を選び、専門外の研究者にもわかりやすい解説記事を国際的に発信する取り組みです。
論文リンク
- “Quantum Computation of a Quasiparticle Band Structure with the Quantum-Selected Configuration Interaction”
Takahiro Ohgoe, Hokuto Iwakiri, Kazuhide Ichikawa, Sho Koh, and Masaya Kohda - https://journals.jps.jp/doi/10.7566/JPSJ.94.114002
JPS Hot Topics(解説記事)
- “Hybrid Quantum-Classical Computing for Quasiparticle Band Structures”
- https://doi.org/10.7566/JPSHT.5.056
(c) 2025 The Physical Society of Japan