2025.1.8
技術・研究開発

海洋生分解性のセルロースファイバー成形材料を開発

CE材料 サーキュラエコノミー

パナソニック ホールディングス株式会社 MI本部は、これまでに開発してきた植物由来のセルロースファイバーを高濃度に樹脂に混ぜ込む技術を、海洋生分解性の植物由来樹脂等へ展開し、海洋環境で完全生分解性を有する成形材料を開発しました。海洋生分解性樹脂にセルロースファイバーを高濃度添加することで、優れた機械特性と海洋生分解性が両立する成形材料として開発することに成功しました。

開発した成形材料は日本バイオプラスチック協会が認証する「海洋生分解性バイオマスプラ」マーク(※1)を取得しています。

2027年に海洋生分解性ペレットの販売を開始する見込みであり、今後、海洋生分解性セルロースファイバー成形材料の特長と優位性を活かし、家電筐体や車載機構部材、高強度とデザイン性を活かした大物家電外装や美容家電、服飾衣料品や日用品、また飲料・食品容器等への展開を進めていきます。

なお、開発した成形材料は、米国・ラスベガスで開催されるCES 2025(2025年1月7日~10日、米国太平洋時間)にて展示を行います。

※1 識別表示制度(日本バイオプラスチック協会ホームページ)
海洋生分解性プラスチックの中で日本バイオプラスチック協会のバイオマスプラ識別表示基準を満たす製品は、「海洋生分解性バイオマスプラ」の名称とマークの使用が認められています。
http://www.jbpaweb.net/identification/

特長

海洋生分解性の高濃度セルロースファイバー成形材料を開発
耐久性用途に使用されるポリプロピレンと同等の強度と海洋生分解性の両立
主成分が天然由来成分となり、樹脂使用量を削減できることで地球環境へ貢献

用途

家電筐体、車載構造部材、日用品、飲料・食品容器など

プレスリリース

海洋生分解性のセルロースファイバー成形材料を開発
https://news.panasonic.com/jp/press/jn250108-8

関連リンク

[プレスリリース]完全生分解性のセルロースファイバー成形材料を開発(2022年12月6日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn221206-1
kinari
https://www.ppe-biz.com/kinari