2025.04.01
イベントレポート

未来を語り合う"場"がチームを変える~オフサイト・ミーティングから始まる職場改革~

関係性 ミーティング文化

「コミュニケーションの改善」「チーム力向上」。多くの企業が抱えるこうした課題に対し、新たなアプローチとして注目を集めているのが「オフサイト・ミーティング」です。日常業務の場を離れ、職場の「ありたい姿」について率直に語り合うこの取り組み。当社でも複数の部門が実践を重ねています。

今回は、半年に2回の定期開催を行っているMI本部マニュファクチャリングソリューションセンター(MSC)材料・デバイス技術部門の取り組みに迫ります。

材料・デバイス技術部
蛯原部長

職場の未来をメンバー全員で描く
~オフサイト・ミーティングの現場から~

オフサイト・ミーティングでは、具体的にどのような議論が行われているのでしょうか?

「一日かけて、競合他社分析や働き方改善、そして『技術未来ビジョン』について議論を重ねています。」と蛯原さんは語ります。「特に力を入れているのが、2040年から2060年までの未来予測に関する議論です。興味深い書籍の内容を題材に、『当社だったらこんなことができるのでは?』といったアイデアを、部門全体で出し合います。」

ホワイトボードを囲んで展開される活発な議論。その特徴的な点は、企画から当日のファシリテーションまで、若手社員と管理職がペアで担当していること。「若手社員の段取り力向上にもつながっています。」と蛯原さんは手応えを語ります。

このような取り組みを始めようと思ったきっかけは?

「西門真拠点で生まれていた活発なコミュニケーション文化を、北門真拠点にも広げたいと考えたのがきっかけです。」と蛯原さん。
「北門真拠点にも素晴らしい文化はたくさんあるのですが、率直に言えば"静か過ぎる"と感じることもありました。見えない距離感のようなものを、なんとか解消したかったのです。」

日常のコミュニケーションを豊かに
~複数の施策で築く職場の絆~

オフサイト・ミーティング以外にも、様々なコミュニケーション施策を展開されているそうですね。

「はい。課長を中心とした1on1はもちろん、毎月の職場懇談会なども大切にしています。」と蛯原さん。「最近では、本部企画の岩瀬さんからの提案で、食堂横のサロンスペースを活用した部長との少人数ミーティングも始めました。」
技術交流も活発です。実験室では若手中心の部署横断的な議論が行われ、ベテラン社員からの経験伝達の場も設けられています。

「メンバーの成長も重要なテーマです」と語る蛯原さん。櫻井総括の提案で導入したビジネス書要約サービス「Flier」は、新たな学びの場として機能しています。「ビジネス的な見識を広げる入口として、またパフォーマンス向上のヒントとして、様々な本の要約をシェアしています。メンバーが感想を書き込み、互いのコメントを楽しむ。そんな新しいコミュニケーションも生まれています。」

これらの施策は、櫻井総括をはじめとする4人の課長たちの協力があってこそ実現したとのこと。「『課長飲み会』なども含め、よい関係と雰囲気づくりに尽力してくれています。」と蛯原さんは感謝を込めて語ります。

「最近では、メンバーが部長の私にも気軽に相談してくれるようになり、部内のコミュニケーションは着実に良くなっていると感じています。」

櫻井総括

本音の対話で「自分たちの物語」を編み上げる

様々な部署のオフサイト・ミーティングを取材して見えてきたこと。それは、日常の雑談や1on1では見えてこない部署全体の課題があること、そしてそれはマネジャーだけでは解決できないということです。

これからの働き方に求められているのは、単なる効率化や生産性の向上だけではありません。MSCの取り組みが示唆しているのは、「対話の場づくり」を通じて、メンバー一人ひとりが組織の未来に主体的に関わっていける環境をつくること。そして、その対話から生まれるアイデアや気づきが、新しい価値の創造につながっていくということ。それは、これからの時代に求められる「新しい働き方」の重要なヒントとなるのではないでしょうか。

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