Interview 材料技術で突き抜けた成果を狙う

材料技術で突き抜けた成果を狙う

キーワードは「環境・エネルギー」

「テーマ探索活動」をベースにさまざまな技術の仮説・検証を進めている田村研究員。大学では、太陽電池の研究に没頭し、環境やエネルギーに貢献できる技術を作りたいと考えていた。環境・エネルギーというキーワードを考えたとき、太陽電池や燃料電池などのエネルギーデバイスに強みを持ち、事業を展開しているパナソニックに興味をもった。事業領域が広く、貢献できる分野が幅広いことも、理由として大きかった。

インタビュー風景

ミッションは、社会を一変させるような技術を掴むこと

これまで新たな事業創出に繋がる材料技術の探索活動を行ってきたという。「既存技術をブラッシュアップして性能を高めていくことは当然必要ですが、それだけでは今後の社会的な要請に答えていくことは難しいと思います。世の中を大きく変える、革新的な材料技術に挑戦したいんです。」と語る。
所属先のテクノロジーイノベーション本部では、技術者の一人ひとりが自由な発想で新規事業に繋がる技術を提案する活動が承認されており、これに手を挙げたのが現在の活動のきっかけだった。提案に向けて、最先端の技術開発の動向と将来的な社会ニーズを睨みながら、切り口となり得る技術を模索した。

インタビュー風景

本質的な課題に対して一点突破

新規テーマを考える中で常に心掛けていることは、課題の本質を掴むこと。そのためには、自分のこれまでの知識や専門分野に固執せず、足を使って専門家の話を聞きに行く。幸い、パナソニックには様々な専門分野の技術者がおり、事業における成功・失敗の経験がある。自分の提案に対する多くの意見を聴きながら、客観的に見つめなおすことで本質的な課題が見えてくるのだという。ただし、人の意見を聴くばかりでは提案自体が丸くなってしまい、尖った新しい提案には至らない。本質的な課題と既存のアプローチを整理した上で、いかにオリジナリティあるアイディアを提案できるかが勝負だと考えている。しかし、新規テーマの提案はやはり難しいもの。いい考えが浮かばず、悩むことも多かったという。
このような活動を続けていく中で、自らが提案した触媒材料を研究ターゲットに設定したプロジェクトが承認された。活動の場を社外の研究機関に移し、今は提案を本格的に実行に移していくフェーズ。「活動の自由度が高い分苦労も多いと思うが、新しい分野に挑戦できるやりがいの方がずっと大きい。新たな領域で自分がどこまでできるか挑戦したい。」
自らの提案を自ら推進していくことが、なによりのモチベーションだ。

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田村 聡

テクノロジーイノベーション本部
専門:無機材料、光触媒、電気化学