環境危機が拡大し、地下都市と宇宙でAIによる資源最適化が進む
No:25-E
制作年:2025年
異常気象と資源枯渇が進み、地下都市や宇宙居住が具現化。AIが人類のために地球資源を最適化する。
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地表で生きていけないとしたら、あなたはどこに住みますか?
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自然の恩恵を受けられないということは、どういうことだろう?
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地下生活と宇宙生活。ここで生まれる新しい産業とは?
2040年、異常気象が日常化し、絶滅種の増加による生物多様性の喪失や資源の枯渇など、地球規模の危機が深刻に。地表の温度は上昇し、海面上昇や台風・地震・竜巻といった自然災害も増え、人々は地表で暮らしていくことが困難になる。
その解決策として、2つの対策が進められている。
1つめは、新しい居住空間の建設である。赤道付近では地下移住のための開発が進み、他の地域では、月や火星、宇宙ステーションでの生活を想定した居住空間が建設がされている。そこには最新技術が導入され、これまでの災害リスクから切り離された暮らしが可能となる。しかし、一部の災害が多い地域や赤道付近では、安全な環境に住めない人もでてきてしまう。
2つめは、AIによる地球全体での資源の最適化だ。これまでのように自然の恩恵に頼るのではなく、人間が自ら快適に暮らしていくための環境と資源を創り出していく。そのために、食料は人工プラントで栽培し、空気などの環境も人工的に維持される。
しかし、地下での生活も食料生産も、莫大なエネルギーが必要となる。エネルギー自給率や利用効率には国ごとの格差があり、各国がそれぞれに確保に動けば世界的な分断が進みかねない。そのためAIが人間の感情を排除して全体最適が行うが、それが完全な平等とは言えず、一部の人々はAIに不満を抱き続けている。