AIロボットが労働にも生活にも浸透する
No:25-D
制作年:2025年
AIが知的・肉体労働をしてくれるようになり、週休3日が常識に。人々は「マイロボット」を持ち、生活が楽になる中、AIとの関係性が新たな問いを生む。
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あなたが、AIロボットにやってもらいたい仕事は何ですか?
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自分だけのAIロボットと、あなたは友達になれますか?
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仕事も生活も、AIに依存して本当にいいの?
少子高齢化による労働人口減少を背景に、産業界ではAI導入による業務効率化にはじまり、やがて知的労働のAI代替、肉体労働のAIロボット代替と進んでいく。
例えば、従来は肉体労働が主だった農業や漁業といった一次産業も、ロボットのメンテナンスなど最低限の労働で行えるようになる。
一方、社員の健康増進や幸福度の上昇を目的に一部の企業で導入が始まった「週休3日」は、AIによる業務効率化により多くの企業で当たり前となる。さらに産業界でのAIロボットによる労働代替が進むにつれ、働き方に対する価値観も変化していく。
AIロボットで企業が効率化して利益を上げる様子を見た人々は、企業だけがAIロボットの恩恵を受けるのではなく、自分たちも恩恵を受けたいと思い始める。そして、AIロボットが民生機器として市場に出回り始めると、個人も家事などで楽をするために「自分の代わりに働くAIロボット」=「マイロボット」を持ちたいという欲求が生まれる。その結果、技術に敏感な人々を中心に「マイロボット」を持つようになり、自由に使える時間創出の流れが徐々に社会全体に広がっていく。
しかしこれらはすべて「AI」に依存している。もしAIが自己進化をはじめたら、果たして人間はAIを制御できるのか?人間の役割は何なのか?AIと人間の関係のあり方が問われることになるだろう。