AI×仮想空間で叶う新スタイルの「養殖型教育」が展開
No:25-A
制作年:2025年
AIと仮想空間で理想の学びを実現する「新しい学校」が登場。AIによる個別支援が進む一方で、仮想空間育ちの子どもたちを「養殖」と呼ぶ声も。
-
AI×仮想空間の教育システムで、どんなことを学びたい?
-
VRスポーツで、体育の授業は可能だと思う?
-
「養殖型学校」の、何が問題なのか?
2027年、実世界の教育環境が劣悪化し不登校など問題が顕在化する中、AIや仮想空間(VR)を使って実世界よりも良好な教育環境をつくろうとする「新しい学校」が登場する。
AI教師が登場し、個人にカスタマイズされた教材を用いて、ハラスメントゼロ、落ちこぼれゼロの教育を実践。体育は、VRの運動場で、熱中症も体罰もない「VRスポーツ」の授業が行われる。コミュニケーションに難しさを抱える障害のある児童は、AIサポートで友達の輪に入れるようになる。教員は、AIの徹底サポートを受け、無駄な報告義務や雑事から解放されるようになる。
このように、これまでの「学校」が抱えていたあらゆる問題が、AIと仮想空間教育によって劇的に解決する一方で、そのような学校のことを「養殖学校」、児童を「養殖児童」と揶揄する人も現れる。この「新しい学校」で教育をうけた児童の学力や体力に遜色はないのだが……。「新しい学校」に対する賛否両論の議論は当分続きそうだ。
[ひとつの具体的ケース]
些細なことがきっかけで学校に行けなくなったミノリさん(小学5年生)は、最近開校した「新しい学校」に転校したことで、再び学校に行けるようになった。自宅からリモートで登校し、自分専用にカスタマイズされた教科書で、苦手なところも解るまでつきあってくれるAI教師に助けられて、学力は急速に回復。このままいけば当初希望していた中高一貫校への合格も視野に入るというところまできた。さらに、「VRスポーツ」で自宅にいながらも卓球クラブに参加。日本中の卓球仲間と毎日プレイすることで、十分な体力づくりもできている。中学で「リアル」な卓球部に入部することを夢見ている。親友もできた。しかし、まだリアルに会ったことはない。同じ中高一貫校をめざしているので、「合格したらリアルに会おうね。」と話している。しかし、ミノリさんのような児童を「養殖児童」と呼ぶSNSやマスコミもおり、両親は、「リアル」に戻った時にまた不登校になるのではないか、と心配している。
「新しい学校」の取り組みは始まったばかりで実験的な部分も多い。仮想空間教育がどのようなメリット・デメリットを持つのかについての研究は急速に進んでいる。将来的には「養殖」と「天然」の区別もなくなることを目指している。
神戸市の部活地域移行 先行例の知見広く共有を
2025/1/11
毎日新聞(https://mainichi.jp/articles/20250111/ddm/005/070/111000c)
READ MORE中学校からプール授業がなくなる…学習指導要領で必修なのに? 廃止を決めた岩手県滝沢市に聞いてみたら
2025/2/26
東京新聞デジタル(https://www.tokyo-np.co.jp/article/388104)
READ MOREジェダイの教え守りライトセーバーでフェンシング メキシコ
2024/7/10
AFPBB News(https://www.afpbb.com/articles/-/3528286)
READ MORE