キミの思い、誰かに伝えてる?
今の若手を知れる “ちょい熱 ”トークライブ
「PLAY with NEXT RUNNERS」
PLAY with NEXT RUNNERS とは
若手社員が自分の言葉で事業やキャリアを語るオンライントークライブ。
同世代や同職種の2人が登壇する。
自身の仕事を「責任者目線」でプレゼンテーションする、仮想のコーナーで話題を膨らませる。
リアルタイムで視聴者からの質疑も浴び、いかに回答するか注目を集める場面も。
終盤には登壇者が打ち解け、熱く未来が語られる。

【2021年に行われたキャリアをテーマにした回には研究職と人事職の社員が登場。お互い知りえなかった業務やキャリアが語られ、視聴者も続々と質問を投げかけた。人事の立場から「直接的に企業の価値創造にはつながりにくいが、現場の人たちの背中を押し、手を引くことで貢献したい」との思いが、聞き手らの心を動かした。】
仕事のどこにやりがいを感じているのか、自分の意志を持って研究ができているのか。
自ら発信する機会の少ない「若手の考えを知りたい」と立ち上げたのが、トークライブです。
『NEXT RUNNERS』の冠には、次世代の勢いをぶつけてほしい、その思いでバトンをつないでいってほしいという思いを込めました。
イメージはテレビ番組「ボクらの時代」のリラックスした空気感。
人前とはいえ画面の向こう、年の近い社員同士で話せば場が和み、本音でフリートークがしやすくなると考えました。
しかし、視聴者に雑談を聞かせるわけにはいきません。
登壇者が話すことでモチベーションアップするのはもちろん、
聞き手も発見や気づきを得てほしい。そこで、「5分で技術や仕事をプレゼンする」コーナーを設定。
プロジェクトの責任者(部課長クラス)の視点に立ち、専門的な発信をしてもらうことにしました。
初回の登壇者はロボット開発のグエン・ジュイヒンさんと私・村上健太。トライアルも含み、言い出しっぺが実践することにしました。
50~60人が〝視聴中〞、オンラインとはいえ旧イノベーション推進部門という大きな組織が相手と思うと緊張は膨らみます。
冒頭、準備した分の事業プレゼンは大幅にタイムオーバー。グエンさんとは事前に進行確認をし、自分でタイムキーピングをしているにもかかわらずしゃべる量が時間を上回っていきます。
適度なラフさを演出する口調を心掛け、何気ない掛け合いも生かしてやりくりしました。
さらに「Slido」というツールで、視聴者からの質疑やフィードバックもリアルタイムでキャッチ。「ロボットが彼女になったら?」なんて想定しきれない質問も飛んできて、「この質問困るな~」と言いながら場が和む時間もありました。
なんとか終えた配信でしたが「面白かった」「学びがあった」と感想をもらいました。
まずは見た人からリアクションやフィードバックがある〝PLAY withの目指す形〞になっているのがうれしかったです。
また、自分の専門分野ではごく当たり前と思っても、他人には驚きや発見の泉になると確認できました。
視聴者の大多数を占める研究開発の社員たちは、登壇者が語る技術やマインドを自身の仕事にリンクさせます。ここから何を得るかは聞き手次第。
そして登壇者は「今普通にやっていることが、実はスゴイ!」と気が付く場になるのです。
これって、意外に普段の業務では感じにくいのです。
「え、まだ出てないの?」
誰もが一度は自分を語れる世界に

【トークライブに登壇した伊藤 覚さんは「人事のイメージが一新。私たちのキャリアデザインについて心強い味方であると気づけた。他職種の 人材がお互いの業務・考えを知り合うことでより働きやすい会社につながると感じた」と、研究室で語った。】
2回目以降、「もう少しカジュアルに」と入社3年目の2人にその場を任せたり、ファシリテーターを据えたりと模索を繰り返しました。
隔週ペースの開催を目標に、登壇者からの紹介制で次回の予告をする試みも。
人事部の方が登壇する回は、技術紹介ではなく「キャリアの行方」をテーマにするなど、 形を変えながら連続で7回開催しました。
印象的だったのは、デザイナー同士の会話。
「パナソニックはどんな会社で、どんな人間になっていくべきか」を考えて仕事をしていること、クリエイティブな発想をするための独自の理論など、技術者には目から鱗の連続でした。
NEXT RUNNERSの魅力は、その場で起こる2人の化学反応。
カチコチの敬語で話し始めた2人が、数分後には熱く語り合っている姿です。
そこにありのままだからこそ力強い発信力があり、一人一人が入社時に抱いていた思い、仕事に対する誇り、事業の担い手としての自覚が表れると感じています。
理想は「自分もしゃべりたい」「面白い人を知っている」と、いろんな場所でNEXT RUNNERSが派生していくこと。
今の会社に足りていないものを若手が意識して、どんどん発信していくマインドです。
普段業務に追われていると考えないことに目を向けてみる。
その一歩、半歩を踏み出した時に、そこから必ず走り出すことができると思っています。