従来の劣化予測技術(これまでの課題)
従来の劣化予測技術は蓄電池の材料情報(正極、負極、電解液等)を
ベースに電気化学的アプローチで行われますが、
蓄電池メーカー以外が材料情報を入手することは困難であることから、
多様な蓄電池製品に対する劣化予測は容易ではありません。
![従来の劣化予測技術(これまでの課題)画像](/jp/battery-prediction/images/point01_img.jpg)
技術開発概要
パナソニックはデータドリブンな蓄電池劣化予測手法として、実測データを基に機械学習を用いて劣化予測モデルを学習しつつ、機械学習が苦手とするデータ範囲外の予測に対して、電池理論に基づく汎用性の高い数理モデルで補う手法を開発いたしました。
電池材料情報といった入手困難な情報を利用することなく、多様な電池製品に対してシミュレーション可能な予測モデルと、データが蓄積されるたびにアップデート可能な予測モデルの枠組みを用意致しました。
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データドリブンによる独自技術
実際の複数の蓄電池データを活用し、機械学習によってバッテリーの劣化を予測するモデルを作ります。
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数理モデル×AI
機械学習だけでは扱いにくいデータの範囲(例えば未知の状況)については、数学的なモデルを使って補います。
![開発結果](/jp/battery-prediction/images/decorate_result.png)
実測データを学習したAIと、
データ範囲外を電池理論に基づいた数理モデルで補うことで、
より正確な劣化予測を実現!
蓄電池劣化予測技術の活用例
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蓄電池システム導入前
最適な蓄電池システム容量の算出
蓄電池システムの利用方法に応じた蓄電池の劣化推移から、最適な蓄電池システムの選択が可能になります。
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蓄電池システム導入後
エネルギーマネジメントに活用
エネルギーマネジメントにより劣化コストを加味した費用効果を算出します。経済合理性の高い制御を選択することで蓄電池システムをより効率的に運用することが可能になります。
![蓄電池劣化予測技術の活用例画像](/jp/battery-prediction/images/point03_img.jpg)
お客様への提供価値
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再生可能エネルギー
事業者様 -
ビル・工場等の
オーナー様
蓄電池システムの劣化を知ることができ、初期の蓄電池システムの容量選定や劣化時の運用方法や電気料金等への試算に活用できます。
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蓄電池システム
メーカー様
自社が提供する蓄電池システムの劣化を知ることで、設計や保証設定時の補足データとして活用し、最適な保証料(保険料)をご提示します。
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